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お箸とお箸置きの意味
箸を使う食文化は日本以外にもありますが、お箸置きを使う文化があるのは世界で日本だけです。
また、西洋も中国も縦向きにフォークやナイフやお箸を並べるのに対して、日本では横向きにお箸を置くのにはれっきとした意味があります。
日本では古くより食べ物は自然や神様からもたらされた神聖なものとされてきました。
そのため、食べる前にお箸とお箸置きを横向きに置く事で神聖なものとの「結界」を作り、ここから先は神様の領域と考えていました。
「いただきます」を言うまでは
私たちは神様から恵みをいただいているという結界を作り、両手を合わせて感謝の意の「いただきます」の言葉を唱えて、結界を解いてそこから神様からの恵みをいただくものとされていました。
お箸とお箸置きはこの「結界」の役割を果たしているのです。
これは神社の鳥居をくぐる前に一礼するのとよく似ています。
また、何を食べるか?というよりも食べるという行為そのものが「自然界と繋がり」「神様と繋がり」「ご先祖様と繋がる」ということとされ、
お箸はその最後の橋(箸)渡しの道具とされてきました。
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